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「完璧にできないなら意味がない」
「今日失敗したから、もう全部だめだ」
そんな思考パターンに心当たりはありませんか?
私の20年間の過食嘔吐の根っこには、完璧主義がありました。元CA・まゆみが、摂食障害と完璧主義の関係と、その呪いからの回復をお伝えします。
摂食障害と完璧主義の関係
研究によれば、摂食障害(特に神経性やせ症・神経性過食症)を持つ人の多くに、高い完璧主義の傾向が見られます。
完璧主義が摂食障害を悪化させるメカニズムは以下の通りです:
- 「完璧な体型でなければ価値がない」という信念
- 少しでも食べ過ぎた→「失敗した、全部台無し」という思考(全か無か思考)
- 罪悪感から嘔吐や過剰な制限へ
- また失敗→さらなる自己嫌悪→過食嘔吐の強化
このサイクルが、完璧主義と過食嘔吐を結びつけます。
私の「完璧でなければ価値がない」という呪い
CA(客室乗務員)の職業は、見た目・ふるまい・サービスすべてに「完璧さ」を求められます。私はその職業を選んだ時点で、すでに「完璧主義の罠」にはまっていました。
体重管理のプレッシャー、常に笑顔でいることへの強制、少しのミスも許されない環境——それらが積み重なり、「完璧でなければ価値がない」という信念が強化されていきました。
食事も同じでした。「今日は食べすぎた。もう全部どうでもいい」という思考で、ますます食べる。そして吐く。
完璧主義を手放すために私がやったこと
①「70点でOK」という基準を意図的に設定する
「今日は過食嘔吐が3回だった。でも昨日は5回だった。70点!」という風に、減点法ではなく加点法で自分を評価するようにしました。
最初は馬鹿馬鹿しく感じましたが、続けるうちに「70点でも十分だ」という感覚が自然に身についてきました。
②「今日できたこと」を毎日3つ書き出す
どんなに小さくてもいいです。「今日は朝ごはんを食べられた」「ヨガに行った」「吐かなかった(1回だけだった)」——できたことに焦点を当てることで、「失敗した自分」ではなく「頑張っている自分」が見えてきます。
③ヨガで「不完全でも体は動く」を体験する
ホットヨガのポーズは、最初は全然できません。グラグラする、倒れる、硬い——でも、できなくてもいい。「今日のベスト」でいい。
ヨガを通じて「不完全なままで大丈夫」という体験を積み重ねることで、日常生活でも完璧主義が和らいでいきました。
④「失敗した日」の自分への声かけを変える
過食嘔吐してしまった夜、以前は「最低だ。なんでこんなことするんだ」と自分を責めていました。
それを「今日は辛かったんだね。でも明日また試みよう」という言葉に変えました。自分に優しくすることが、回復を早める最も重要な要素の一つでした。
完璧主義の手放し方:認知行動療法のアプローチ
認知行動療法(CBT)では、完璧主義に対して以下のようなアプローチを取ります。
- 全か無か思考への挑戦:「75点の結果」をどう評価するか
- 自動思考の記録:「どんな状況で、どんな考えが浮かんだか」を書き出す
- 思考のバランスを取る:否定的な考えの「反対側」を探す
専門家のサポートとともに取り組むと、より効果的です。
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《ダイエットいらず》のカラダへ。完璧主義の根っこにある「本当の恐れ」
完璧主義の多くは、「完璧でなければ愛されない・受け入れられない」という恐れから来ています。
私の場合、「外見が完璧でなければCAとして価値がない」「痩せていなければ愛されない」という信念がありました。
これを手放すには時間がかかります。でも、その恐れを認識するだけで、少し楽になります。「あ、私は愛されることを恐れているんだ」とわかるだけで、完璧主義の支配力が少し弱まります。
完璧主義に疲れた日——「もう無理だ」と気づいた瞬間
私が完璧主義から抜け出すきっかけは、意外にも「頑張ることをやめた」ことでした。
あるとき、ふと気づいたんです。
「私には、どうにもならないことが多すぎる」と。
会社では、どれだけ努力しても昇格は上の人間が決める。自分ではコントロールできない。
家族との関係も、どれだけ気を使っても、うまくいかないことがある。
「もっと頑張れば変えられる」と思って、ずっと完璧であろうとしてきた。でも現実は、自分の努力では解決できないことのほうが、ずっと多かった。
その事実に、ある日、本当に途方に暮れた。
もう疲れた、と思いました。完璧主義に。
「自分を許そう」と思えた日
そしてそのとき、初めて「自分を許そう」という気持ちが生まれました。
これまでは、「許す」なんて甘えだと思っていました。でも、どうにもできないことがあると認めたとき、完璧主義を続けることへの意味が薄れていった。
「完璧じゃないから価値がない」のではなく、「完璧にできないことがあるのは当たり前」——その感覚が、ゆっくりと腑に落ちていきました。
過食嘔吐と完璧主義の関係を振り返ると、私は「完璧な自分」を保つためのストレス発散として、過食をしていた部分があったと思います。完璧主義が緩んでいくにつれ、食べることへの強迫的な衝動も、少しずつ変わっていきました。
よくある質問(FAQ)
Q:完璧主義は「治す」ものですか?
A:完璧主義を完全になくすことは目指さなくていいです。「適度な高い基準」は力になります。「完璧主義の手放し」は、柔軟性を取り戻すことが目標です。
Q:完璧主義と摂食障害、どちらを先に治せばいいですか?
A:どちらかを先に、ではなく、並行してアプローチすることが多いです。摂食障害の治療を受けながら、完璧主義にも少しずつ気づいていくというプロセスが一般的です。
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まとめ
- 摂食障害と完璧主義には強い関連がある
- 「完璧でなければ価値がない」という信念が過食嘔吐を強化する
- 70点でOK・できたことリスト・ヨガ・自分への声かけ変換で完璧主義を手放す
- 完璧主義の根っこには「愛されることへの恐れ」がある場合が多い
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ひとつだけ、伝えさせてください。
私はずっと、過食嘔吐は「意志が弱いから」だと思っていました。病気だなんて考えもしなかったし、恥ずかしくて誰にも相談できなかった。
でも、摂食障害はこころの病気です。意志や根性の問題じゃない。そう知るだけで、自分を責める気持ちが少しだけ和らぎます。
もし「誰かに話したい」と思ったとき、公認心理師(国家資格)のカウンセラーだけが登録しているオンラインカウンセリング【Kimochi】があります。対面じゃなくていい。名前も明かさなくていい。スマホから、自分のペースで相談できます。
よくある質問|摂食障害と完璧主義について
Q. 完璧主義と摂食障害は本当に関係があるのですか?
はい、研究でも明らかになっています。完璧主義的な思考パターンを持つ方は、摂食障害のリスクが高いとされています。「完璧な体型でなければならない」「少しでも食べすぎたら全部台無し」という白黒思考が、過食嘔吐のサイクルを強化することがあります。私自身、CAとして常に完璧を求める生活が過食嘔吐を悪化させていました。
Q. 完璧主義を手放すにはどうすればいいですか?
一番効果的だったのは「完璧でなくてもいい」という体験を少しずつ積み重ねることでした。最初は小さなことから—たとえばヨガのポーズが上手くできなくても笑って終わりにする、など。完璧主義は一日で変わるものではありませんが、意識的に「まあいっか」と思える練習を続けることで、少しずつ緩んでいきます。
Q. 摂食障害の回復に自己受容が大切と言われますが、具体的にどういうことですか?
自己受容とは、「今の自分をありのままに認める」ことです。痩せていなくても、完璧でなくても、今の自分に価値があると信じること。私は長い間、痩せてさえいれば愛される・評価されると信じていました。でも回復の過程で、体型に関係なく自分には価値があると少しずつ気づいていきました。
まとめ|完璧主義を手放すことが摂食障害回復の鍵
摂食障害と完璧主義の関係は深く、回復には「完璧でなくていい」という自己受容が不可欠です。私が20年間の過食嘔吐から回復できた大きな理由のひとつは、この完璧主義を手放せたことでした。
あなたも「完璧な自分」を目指すのをやめて、「今の自分」をそのまま受け入れることから始めてみてください。それが回復への大きな一歩になるはずです。


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