私は、ずっと「できる子」だと言われて育ってきました。
成績は学校でいつも上位で
運動もそこそこできて、人当たりも良くて、
先生にも親にも褒められる、“優等生”の枠の中にいました。
高校までは進学校に通い、夢だった客室乗務員にもなれました。
それも、憧れのJALの国際線のキャビンアテンダント。
「才色兼備だね」なんて言われるていい気になっていました。
でも、本当はずっと――
「完璧じゃなきゃ、自分には価値がない」て思ってたんです。
美しくなきゃダメ。
痩せてなきゃダメ。
いい成績を取ってなきゃ、認められない。
女だから我慢して、女性らしくして、
そんな思い込みが、私の心を締めつけ続けていました。
フライト中は、笑顔で丁寧な接客をするのが当たり前で。
身だしなみ、体型、言葉遣い、立ち居振る舞い――
すべてに「品格」と「美しさ」を求められる仕事でした。
でも、あの完璧な笑顔の裏で、私はいつも自分を責めていました。
「昨日より顔がむくんでる」
「スカートのホックが苦しくなっている」
「ちゃんと吐けてない気がする」
制服を着ている自分はキラキラしているように見えたかもしれないですが。
制服を脱いだ私は、食べて、吐いて、泣いて、床に倒れるだけの人間でした。
いつからか、「普通に食べる」ことができなくなっていました。
同期や友達に誘われても「明日フライトだから」と断ってばかりで。
一緒にごはんを食べられない私に、
友達もだんだん離れていって、
人と食べることそのものが怖くなっていったんです。
寮ではトイレの音を気にしながら、
ビクビクして食べて、吐いて、
水を流して、また自分を責めて――
そんな毎日が続いていくうちに、
深呼吸すら忘れてしまっていました。
でも、35歳でヨガに出会って、気づいたんです。
「私、今までちゃんち深呼吸していなかった」って。
呼吸って、大事なんだなと思いました。
そして、2人目出産後、LAVAで産後に16キロ痩せたことで、
「過食嘔吐しなくても、私はちゃんと痩せられる」
「頑張り方を間違えなくていいんだ」と、やっと理解できたんです。
《ダイエットいらず》のカラダへ。
今でも、完璧を求めたくなる日もあり、ぽっこりしたお腹が気になります。
でも、そんなときこそ、深呼吸するんです。自分はこのままで大丈夫、と。
深呼吸している時は、誰とも比べなくていいし
痩せてなくても、美しくなくても、
「今の自分で、大丈夫」と心が静かに感じてくれます。
あの頃の私に伝えたいです。
「完璧じゃなくても、大丈夫」って。
そして今、もし同じように苦しんでい人がいるなら――
どうか、自分を責めないで。
呼吸だけでも、考え方は変えられるから。
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